水は体内でどんな働きをしているの?
水のおかげで健康な体が維持できる
水は体内でいったいどんな働きをしているのでしょうか?
大きな機能としては以下のようなものがあります。
- 体内のあちこちに栄養分を運ぶ
- 老廃物を排出する
- 細胞の働きを助ける
体内の栄養分は、血液によって体の隅々まで運ばれていきます。
血液の半分以上は血漿(けっしょう)という液体で構成されており、
その血漿のほとんどが水で出来ています。
血漿にはタンパク質やナトリウムイオンをはじめ、さまざまな栄養分が溶けており、
血管の中を運ばれて行きます。
また、体中の老廃物も血液によって運ばれ、腎臓を通り体外へ排出されます。
腎臓は、血液の中の不要物をろ過し、
老廃物と水分を尿として体外へ排出する機能を持っています。
人間は、最低でも500ml(ミリリットル)の尿を排泄しないと
老廃物を出し切ることができないと言われています。
水の性質を利用した体温調節
水には、熱を放出したり蓄積したりする性質があります。
「気化熱」という言葉を聞いたことがあると思いますが、
それは、水が蒸発するときに熱を奪う性質のこと。
汗をかいたときにその性質が発揮されます。
運動をしたときや夏場などには、体温が高くなり皮膚から汗が出ます。
その汗が蒸発することで熱が奪われ、
体の温度を下げ、体の健康を保つことが出来ます。
逆に寒いときには、体の中に熱をためて、
体温が下がらないようにする役割も持っています。
沸騰させていたヤカンの火を止めても
水温が急激に下がらないのは、熱をため込もうとする性質のためだそうです。
体内の60%が水分であるため、こういった水の性質が
体温維持に大きく役立っています。
この記事のポイント
- 水分の主な役割1 栄養分を体内に運ぶ
- 水分の主な役割2 老廃物を排出
- 水分の主な役割3 体温の調節